こんにちは!
機械検査3級の学科試験で出題される問題の解説を行います。
今回は検査機器についての解説です。
聞きなれない機器もあるかと思いますが、出題傾向が高い機器です。
初心者向けの優しい内容となっております。
問題を解く為の知識となりますので、押さえておきましょう!
こんな方に向けた記事です。
機械検査での勉強を効率的に行いたい!
検索したり調べたりするのがめんどくさい!
覚えた知識を確認したい!
それでは早速、見ていきましょう^^
円筒スコヤ
円筒スコヤについて解説です。まずは過去問を見てみます。
円筒スコヤは、平行度の測定に使用される
この問題の正解は×です。なぜ不正解なのか、円筒スコヤについて解説します。
円筒スコヤとは直角度を計測する機器です。問題文では平行度と記載されている部分が間違いとなります。
直角度とは定盤(じょうばん)などの基準面から垂直(90度)かどうか、ということです。
直角度を計測する際、その手軽さから直角定規(スコヤ)の方を使用する機会が多いかと思います。
ですが、円筒スコヤの方が精度高く直角度を確認できます。
円筒スコヤは直角度を計測する機器である
サインバー
サインバーとは角度を測る機器です。
三角関数のsinを利用して角度を導き出すことから、サイン(sin)バー(棒)といいます。
見た目は、ローラーが2つ付いた棒です。
呼び寸法は2つのローラーの中心を結んだ長さです。
※呼び寸法とは10mmのサインバー、20mmのサインバーといった「呼び方」です。
等級は「1級」「2級」と2等級あります。
サインバーの使い方は↓になります。
アークサインと聞くと、途端に難しく思えるかもしれません。
機械検査3級では計算問題は出ませんのでご安心ください^^
関数電卓を叩いて「計算通りだ!そういうものなのか!」と、納得できればOKです。
【 関数電卓→ sin-1 (20 ÷ 200) = 5.7391….. 】
機械検査3級の問題ではサインバーについて、以下のような問題が出ます。
実際に解いて確認しておきましょう!
1.サインバーは平行度を測る機器である。
2.サインバーの呼び寸法は、2つのローラーの中心を結んだ長さである。
3.サインバーの等級には、1級、2級、3級、というように、3等級ある。
答えは・・・
1.× 2.〇 3.×
以上です。覚えておけば、即答できちゃいますね^^
限界ゲージ(プラグゲージ、リングゲージ)
限界ゲージとは、穴やおねじが、寸法の公差内【最大値~最小値】に収まっているか検査する機器です。
最小値を超えているか検査する【通り側】と、最大値を超えていないか検査する【止まり側】の一対からなる機器です。
また、穴側を調べる栓/プラグ(差し込む)ゲージと、挿し込む側の軸、おねじなどを調べるリングゲージがあります。
【通り側】は通り抜ければ最小寸法より大きいのでOKとなります。
通り側は検査の際、摩耗することがありますが、摩耗限界範囲内(ラインが引いてある)であれば、使用することができます。
【止まり側】は穴に入らなければOKです。入ってしまった場合、穴が大きいという事で、手直しすることが出来ません。
また、通ることをGO、止まることをNOGOと言います。
プラグをP、リングをRと略し
プラグゲージの通り側のことをGPと言い、止まり側をNPと言います。
リングゲージについては、通り側をGR、止まり側をNRと言います。
学科試験では以下のような問題が出題されます。
1.限界ゲージの【止まり側】が通り抜けた穴の手直しは、できない。
2.めねじを検査するプラグゲージの通り側のことをGPという。
3.プラグゲージの通り側は、摩擦限界線が見えていれば、使用可能である。
いかがでしょう?知ってさえいれば楽勝ですね^^
答えは 1.〇 2.〇 3.〇 です。
まとめ
それぞれの検査機器の特徴を覚えて、学科問題をクリアしていきましょう。
円筒スコヤ:角度を測る機器。
サインバー:角度を測れる、等級が2等級ある、呼び寸法はローラーの中心を結んだ線の長さ。
限界ゲージ:通り側と止まり側がある、プラグゲージ・リングゲージがある。公差の限界(最大/最小値)を検査する機器である。
出題される問題には傾向があります。
ポイントさえ押さえれば、問題を解くにあたり必要な知識は、多くありませんので覚えておきましょう。
「知っていればできる!」
そんな問題ばかりです。効率よくインプットしていきましょう^^
それではまた !
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