【電気】機械検査3級の学科試験の問題を解説!7【労働安全衛生】

資格

こんにちは!

今回は機械検査の「労働安全衛生」「電気」に関連した問題を解説します。

特に「労働安全衛生」については、実際に働く中で活用できる知識となりますので、チェックしておきましょう!

こんな人に向けた記事です↓

・機械検査の学科試験に合格したい!

・機械検査の電気、労働安全衛生に関するざっくりした知識を得たい!

それでは早速、解説に移ります。

労働安全衛生

「労働安全衛生」とは、製造業の仕事を行う中で、身体に害がないように「守るべきルール」です。

実際の現場では「知っていて当然」もしくは「知らないと仕事をさせられない」という感じです。

例えると道路を歩く時に「信号機の赤は止まれ」というような意味を知らないと危険!というような感覚です。

ルールの範囲は、当たり前に思えることもあれば、そんな決まりがあったの?ということまで、広範囲に渡ります。

ここでは機械検査の学科に出題されるポイントにしぼり解説していきます。

それでは、順番に見ていきましょう!

試験で出る労働安全の要素

・5S

・安全週間

・クレーンで行う作業

・作業場所の照度

・研削砥石(グラインダー)について

5S(ごえす)

5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」という5つの要素の頭文字を取った言葉です。

仕事をする上で、安全を確保するためには5Sを徹底することが重要となります。

整理・・・いらないモノをすてる

整頓・・・使ったモノを元の場所に戻す

清掃・・・掃除をする

清潔・・・壊れたり汚れたりしていない状態にする

躾・・・↑の4つの要素を習慣にし、維持する

安全週間

「厚生労働省」という国の偉ーい機関が毎年7/1から1週間実施します。

職場での事故防止や自主的な活動を推進することで、安全維持活動の定着を目的としています。

厚生労働省より引用

クレーンで行う作業

・資格が必要(つり上げる重さによって必要な資格が違う)

定格荷重が定められている(フックなどを除いた実際につり上げられる重量)

作業場所の照度

・労働安全衛生規則により作業場所の明るさは決められている(300ルクス以上)

明るさのイメージは以下を参考にどうぞ。

30ルクス→薄暗い地下駐車場、300ルクス→屋内の普通の蛍光灯が点いてる状態、晴れの外→10000ルクス~

研削砥石盤(けんさくといしばん:グラインダーとも言う)について

グラインダーの使用上の注意点についての問題は頻出です。

ポイントを押さえておきましょう。

・ワークレストは研削砥石との間隔を3mm以下に調整できることが必要。

・作業前に1分以上、砥石の交換後は3分以上試運転が必要。

・スパークブレーカ(アジャストプレートとも言う)(3~10mmの間隙が必要)

新興製作所より引用

それでは、過去問を見てみましょう↓

1 安全衛生活動における5Sとは「整理、整頓、清掃、清潔、躾」である。

2 クレーンは定格荷重を2t、5tなどと表示しているが、使用にあたり1.5倍までの荷重をかける事が出来る。

3 労働安全衛生関係法令によれば、作業面の照度は70ルクス以上と規定されている。

4 研削盤は、研削砥石の周囲との間隙を5mm以下に調整できるワークレストを備えているものでなければならない。

5 日本では、厚生労働省の定める全国安全週間が1年に1度実施され、安全に対する注意を喚起している。

できたでしょうか?

1〇

2×(定格荷重内で使用する事)

3×(300ルクス以上)

4×(3mm以下)

5〇

数字のちょっとした引っ掛け問題が出題されます。

数字の問題以外は、解答に迷ったら「安全そう」と感じる解答にしましょう。

電気

学科問題には電気に関係する問題も出ます。

電気を学んだことがある方には、初歩の問題に感じられると思います。

しかし、知らない(忘れている)と解けない知識問題ですので、改めて学んでおきましょう。

電圧・電流・抵抗の関係

まずはそれぞれの言葉が何の記号かをチェックしておきましょう。

電圧(V:ボルト)・・・計算式での記号:V

電流(A:アンペア)・・・計算式での記号:I

抵抗(Ω:オーム)・・・計算式での記号:R

数式による計算では上記の表記となります。

一般的に、電流はアンペア(A)、抵抗はオーム(Ω)と表記されている方がなじみ深いかもしれません。工業分野で計算する場合「V、I、R」を記号として使用します。覚えておきましょう。

表記が違うだけで、それぞれの関係は以下の式に表されます。

V=IR

I=V/R

R=V/I

どれかひとつでも覚えておけば、式の変形をするだけで簡単に導けます。

抵抗について

抵抗の計算についても覚えておきましょう。

問題では抵抗を合わせていくつになるか?という「合成抵抗」の問題が出ます。

「抵抗2Ωの導線を2個つなぐと、抵抗の値はどうなるか?」

直列の場合・・・足し算です。

2Ω+2Ω=4Ω

並列の場合・・・分数の足し算です。

(1/2)+(1/2)=1Ω

周波数について

機械検査で出題される知識として覚えておくことは基礎部分だけです。

周波数とはHz(ヘルツ)という単位で表されるます。

電力は直列と交流の2種類あり、交流は時間と共に電圧が変化します。

1秒間に60回の変化(波)があれば「周波数は60Hz」と表します。

直列は電圧の変化がありません。

子供の無線教室 様より引用

電気関連の単位について

C(クーロン):電荷、電気量

F(ファラド):静電容量、キャパシタンス。コンデンサなどの容量の大きさ(どれだけ電気を貯めておけるか)に用いられます。

MΩ(メガオーム):メガとは10の6乗(100万倍)という単位です。絶縁体(まったく電気を通さない)の抵抗を測定する場合に用いられます。

まとめ

電気や労働安全衛生についてはなじみがない人には暗記ゲーで大変かと思います。

ですが、このページの内容だけでも覚えておけば、点数は取れますので、何回か見て覚えるようにしましょう。

それではまた!

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